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2009年9月30日 (水)

濱中さんカッコE

Tire Tire2

最近小説をよく読むんですが、今読んでるこの「空飛ぶタイヤ」、おもしろすぎて猛スピードで読み進んでます。

小さな運送会社のトラックが死傷者が出る人身事故を起こしてしまい、原因の調査にそのトラックの大手メーカーに調査依頼をしたら、整備不良だと言われ、罪を被ることになります。しかし、問題のトラックは完璧に整備されていたので、本当は整備不良なんかではないかと言う小さな疑問から、どんどん大きな話まで発展していきます。

大手企業と中小企業の間の闘いの物語なんですが、登場人物みんなあるあるすぎて笑えますor笑えません。心底嫌いになるような登場人物もいれば、心底尊敬できる登場人物もでてきます。

中でも、登場ページ数が3、4ページ程度しかないにも関わらず記憶に残ったキャラクターが 濱中さん。

大手銀行に勤める濱中営業部長。完全にデキる銀行員の彼は、主要人物の一人、営業の井崎君の上司の一人にあたります。

詳しい背景は省きますが、ほかの上司が、顧客の大手自動車メーカーを同じグループの会社だからってひいきし、業績がよくないのに莫大な融資をすると言って正義感の強い担当の井崎君を困惑させます。これは間違っているとわかっているのに、ゴマすり上司の意向のせいで丸め込まれそうになっていく中、濱中さんに相談してみた井崎君。

その自動車メーカーが提出してきた、具体的なことは何も書かれていない、超楽観的な業績改善計画書を井崎君が濱中さんに渡します。

それをいちべつした濱中さん、一言: 「は? こんなの小学生の僕の将来の夢 作文だよ。 融資却下」

言っちゃったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

グループ会社の中でえらい立場にあるからってえらぶる自動車メーカーの手前、誰も思ってても言えなかったことを登場してから2ページ目で言っちゃったぁぁぁぁぁぁぁ

この一言を聞いて勇気づいた井崎君。でも勇気づいたのは彼だけじゃなく読者の僕も勇気づきました。そうだよね、アホにはアホって言ったほうがいいよね!!!!!

と、数は少ないですが、自分もこういう大人になりたいと思わせる登場人物がこの小説にはいます。

今下巻の半分いったあたりですが、どうなるのかすっごく気になります。今日挙げたエピソードはほんとーにちっさい部分ですが、本編にはもっと大きなテーマが色々垣間見れます。「世間の常識、会社の非常識」。おお、たしかに!と思うところがいっぱいです。

是非オススメです!

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