学問・資格

2008年8月 5日 (火)

じゃ速くない人はどうしたいいの

1.新しく習った文法、単語や慣用句等の意味を理解する。
2.例文を言い、例文を真似、例文をいくつか作ってみる。
3.最終的に習った文法、単語や慣用句を自発的に使えるようになる。

ではこのステップ3までなかなかたどり着かない人はどうしたらいいのでしょう。

まずステップ2の例文を作る時点から、気をつけることがあります。それは、その新しい言葉じゃないと意味を持たない例文を作るよう心がけることです。これはどういうことかと言うと、

たとえば「need」、「要る」という言葉を習ったとします。さあ例文を作りましょう。

1.Hanako_3 「Hanako needs a new skirt」 - 「花子さんは新しいスカートが要ります。」

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2.Wakam_2  「Wakame needs a new skirt」 - 「ワカメちゃんは新しいスカートが要ります。」

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さあどっちが頭に残るでしょう。花子?いきなり出てきてなんのキャラ付けもされてないただの挿絵の女の子なんか日常会話中に思い出せるでしょうか?っていうか花子は教科書の次のページで違う例文用に再利用されますよねそんな一つの事に特化できないなに一つ取り柄の無い小学生の頃のクラスメイトの名前をあなたは言えますか言えないでしょう勉強ができる子だとかスポーツが一つやたらうまい子だとかクラスのおもしろい子の名前なら言えるでしょうそう例文も同じなんです非凡な例文しか生き残れないそう記憶とはそういうきびしい格差社会なのです。

例文を作る時点では、どうしてその特定の言葉を使ったのか明確に理解する必要があります。だから、家族や友達をネタに使って、内輪でもいいので自分がなぜその言葉を使ったのかはっきりわかるような例文を作るよう心がけましょう。そうすることで、いざその言葉を使わないといけない時に、ハッと思い出して、「あ、あの言葉を使ってみよう」と思えるわけです。これがステップ3の、自発的に使うことにつながるのです。

あとできることと言えば、頭に言葉を覚えさせるだけでなく、何回も繰り返し例文を言って、口に覚えさせる、ということです。スムーズに言えるようになるまで繰り返しましょう。そうすることでいちいち考えずとも、口が勝手に言ってくれるようになります。頭の中で英語から日本語、日本語から英語へと翻訳してから話す人とそうでない人の大きな違いの一つはここになります。しゃべるスピードにも影響してきます。

また長くなってしまいましたが、たくさん書き忘れたこともあると思います。また今度思い立ったら書き足そうと思います。「こういう場合はどうなの?」「こういう勉強の仕方はどうなの?」等の質問などあれば、優先的に取り上げていきたいと思います。

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2008年8月 1日 (金)

言語上達が速いタイプ

ひっさびさに超まじめな内容です。

今年で英会話講師を始めて4年目に入ったのですが、だんだん、どのような人が英語の上達が速くて、どういうところが上達につながっているのかわかるようになってきました。また、飲み込みが速くない人も、どのようにしてそれをカバーできるのかも少しわかってきました。

まず言語をうまくなるのに僕が絶対必要だと思うステップはこれです:

1.新しく習った文法、単語や慣用句等の意味を理解する。
2.例文を言い、例文を真似、例文をいくつか作ってみる。
3.最終的に習った文法、単語や慣用句を自発的に使えるようになる。

たとえば教科書で新しい文法を習ったとします。どういう意味か理解しました(ステップ1完了)。例文を言ってみました。例文を真似た文を作ってみました。先生がその文法を使用した質問をたくさんしてくるので、その文法を使ってたくさん答えました。よくできました(ステップ2完了)。

大抵の生徒さんはこのステップ2で終了します。教科書のその文法のページを「クリア」し、「あーできた!」と達成した思いとともに、二度とその文法を使いません。習ったもの使わないと意味ないっすよね。なので僕はレッスン内で、時間差で生徒さんを「その文法を使った答えが一番自然である質問」をぶつけます。「今その文法を重点的に練習している」という印象を取り除いてから、急に襲います。ここでその新しい文法で答えが返ってくれば、意味だけでなく使う場面もわかっていて、本当の意味で理解した、ということになります。大体の生徒さんは結局今日習った文法を使わず、すでに使える簡単な文法で答えてきます。で、「こういう言い方もあるよね」って思い出してもらいます。ベルリッツは担任制ではないので、同じ生徒さんとまたクラスがあるかどうかはわかりません。ですが、もし同じ生徒さんとめぐり合ったら、もちろん前回しこたま練習した文法や慣用句を答えに使わないといけないような質問で奇襲します。ちゃんと適切な表現で答えが返ってくると講師としてとてもうれしいですね!(この奇襲が趣味になってきてるので、僕はSかMかで言うとSだと思います。)

しかしたとえ生徒さんが奇襲を返り討ちにしてきたとしても、それはまだステップ3に入りかけただけとしか言えません。こちらが質問するまでもなく、普段の会話に自発的に習ったことを織り交ぜてこないとステップ3が完了したとはとても言えません。しかしやはり生徒さんが自発的にこの前教えたことを実践しているのに気づくと、講師としてはこの上ない喜びになります。大抵の人はこのステップ3に何週間か時間がかかり、何回か注意されないと完了できません。ステップ3だけは、講師はうながすことしかできません。生徒さん次第です。

30人に1人くらいの割合なのですが、驚愕のスピードで上達する生徒さんがいます。ほんっと末恐ろしい方々がごくまれにいて、もう40分間の1クラス中に、講師の僕から見て明らかに上達しやがります。なぜそう言えるのかと言うと、先ほど述べた3つのステップを、数分のうちに全部やってしまうからです。こういった方は、相当なキレものか、もしくは間違いに関して怖いもの知らずな方のどちらかだと思います。

もうほんとに目からウロコです。5分前に練習したことを、全く別の話題を話してる途中に、「あっ」と気づいて使ってみるのです。僕はその時、「よくやった!」と褒め、今まさに完璧に使えたと伝えます。そして一回これが成功すると、どういった場面で使えばいいのか生徒さんは確信を持ち、それ以降何回でも機会さえあれば使ってきます。

こういう、教科書を読んで理解したから「クリア」したと思わず、勉強したページを遠く通り越した後でも、チャンスがあれば使ってみる、そういった姿勢を持った方が、上達が速いのだと思います。せっかく英会話の授業とってるんだから、新しい言葉をとりあえず使ってみて、間違えて使ってしまったら講師に正してもらえばいいのです。そうしない方は、知識だけつき、TOEICなどのスコアが無駄に上がってくだけで、本当の意味で英語がうまくはなりません。

ちょっと長くなってしまったので、「じゃあステップ3をそう易々と完了できない人はどうすればいいの」という記事は次回にします。僕もこのタイプの人だと思います。中国語を習っていた時、失敗を恐れて、新しく習ったことをすぐに使おうとはなかなかしなかった記憶があります。

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2008年6月29日 (日)

TOEIC高得点はなんの意味もない?

僕は3年英会話講師をやってきているので、新しい生徒さん、または体験レッスン希望の方に会って、その方に合ったレベルを決める「レベルチェック」なるものもやります。

ざっくり言うと、その方と15~20分話して、どのくらい話せるのか、どのくらい話し慣れているのか、ボキャブラリーや慣用句を忘れたか知らない場合どのような回り道をして意思を伝えようとするか、文法がどのくらい正確か、その文法が普通使われるであろう状況ですらっと出てくるか、聞き取りがどのくらいできるのか、また聞き取れなかった時にどう反応するか、英会話を上達したい理由はなにか、等色々なことを見て、その人に一番合いそうなレベルを決めています。なので、レベルチェックに行く前にこうこうこういうことを聞かれるので、こうこうこういうことを予習すれば高レベルになれる、ということはありません。

で、受講希望の方と対面する前に、受講の理由がなんであるかとか、TOEICは受けたことがあって、点数はどのくらいか等を事前に教えられることがあります。

前から思っていたのですが、TOEICの点数が高いからと言って、英語がぺらぺらにしゃべれるわけではないんですね。たとえば受講希望の方について、事前にTOEIC700点だと知らされます。すると、大抵TOEIC700点くらいの人は中級~中級後半なので、そのくらいのレベルかな~と思ってレベルチェックを始めに「Hi, How're you doing?」と言いながら教室に入ります。

するとすでにこの時点でカッチコッチに固まってらっしゃる。うちの英会話教室では、英語以外は話してはいけない決まりになっているので、何回か聞きなおして、やっと「Oh, I'm fine thank you」と返ってくる。で、着席後、レベルを見るために質問を次々と投げかけていきます。しかしひとつの質問に対する答えを声に出すまで、数秒の間がある。その数秒間でなにかぶつぶつ日本語で言っている。ものすごくゆっくりですが、比較的正確な文法で答えが返ってきます。明らかにしゃべり慣れてない感じです。ためしに、答えるのに難しめの文法を使わないと他に答えようのない質問をします。・・・ゆっくりですがきちんと返ってきました。緊張のせいか、少しミスも含まれていますが、言っていることはちゃんとわかります。

結論:TOEIC700点は文法をひたすら暗記して、式を当てはめる要領でゲットしたのではないでしょうか。こちらが問いかけたことを、一文字一文字日本語に訳して、意味を理解した後、今度は言いたいことを一文字一文字英語に訳してゆっくりゆっくり伝えている。

これは会話力があるとは言えません。会話が二人の間で一往復するのに1分ずつかかっていては、会話とは言えません。TOEICの高得点を持っていても、このような方の場合は英語の面接に行ったら一発で落とされますね。

しかしこういう方は自分の弱点を自覚しているからこそ、英会話教室に通おうとしているんですから、すばらしいことです。こういう感じの、ある生徒さんに受講の理由を聞いたら、用意していたっぽい感じの英語で、熱心にこう答えてくださいました:

今は英語全然うまくないけど、将来英語のエキスパートになって外資系の会社に転職してやるんだ!」

彼のレベルチェックをして早4ヶ月。レベル1からはじめた彼は、その熱い闘志で予習復習、宿題もしっかりやって、授業中に質問(もちろん英語で)をしまくり、今まではその会話スピードの遅さが原因でウケなかった彼のジョークも、たまにさらっと出てきて先生の僕も笑うようになりました。会話スピードが上がった分、1レッスンで聞ける彼の話が増え、実はそうとうおもろい人間だということが最近わかってきました。彼が、週末はほとんど友達に誘われてどっかに遊びに行く、と言っていたのもなるほど、うなずけます。

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2008年6月28日 (土)

think out loud

今日英会話の生徒さんと話していて、たしかにボキャブラリーを増やしたり、文法や慣用句を正確に使うのも大事ですが、「think out loud」っていうのも大事だなと言う結論に達しました。

「think out loud」というのは日本語でいうとなんでしょう・・・直訳すると「考えてることを声に出す」ってことなんですが、たとえば今書いた「日本語で言うとなんでしょう・・・」っていうのがいい例です。英語でこれを言うと、「what's that in Japanese...」になります。

大抵英語圏の国に住んだことがある生徒さんはこの「think out loud」を英語で、意識的に会話にはさんできます。なぜなら、英語圏の国に行ってこれができないと、実際に会話に支障が出てくるからです。

たとえば、ジョン君(仮名)がみち子さん(仮名)にこう問いかけたとします。
「Michiko, what are you doing this weekend?」=「みち子今週末はなにすんの?」
で、みち子さんが聞き取りはできて、「週末は特に予定はないけど、たぶん彼氏とどっか行くわ」と言いたい、というところまで考えたのですが、どうやって英語で言えばいいか今まさに考えているところだとします。

しかしここでみち子さんが、「・・・」と考えている間だまってしまったり、日本語で「えーっとえーっと」って言い出したとします。日本語がさっぱりなジョン君からすれば、「みち子今の聞こえなかったのかな?わからなかったのかな?Aittoってどういう意味やねん。言い直してあげたほうがいいかな?」と色々考えてしまった挙句、

選択肢1:違う言い回しで聞き直す=「Any plans this weekend?」
選択肢2:Aittoってどういう意味か聞いてみる=「Wait wait wait, what do you mean by "Aitto"?」
選択肢3:「買い物でも行くの?」と、例を出しながら聞いてみる=「Are you doing any shopping?」

の、どの行動をとってもおかしくはありません。さらに違う質問を投げかけられることによって、みち子はまた一から聞き取る→答えを考える→英語でどういうか考える→「・・・」or「えーっとえーっと」→ジョン君から新たな質問→聞き取る→答えを考える→英語でdエンドレス。

ということで、「think out loud」を実践しましょう。

ジョン「Michiko, what are you doing this weekend?」
みち子「Um....Let's see...」
ジョン「(待ち)」
みち子「How can I say this.... I don't have any plans for this weekend, but....well... I guess I'll probably go somewhere with my boyfriend.」
ジョン「Great! Sounds like a nice weekend.」

青くなってるとこが、みち子が「think out loud」した箇所です。では、代表的な例をいくつか挙げるので、どっかで使ってみてください。

1.えーっと = 「Um...」「Let's see...」「Well...」
2.どう言えばいいんだろ = 「How can I say this...」「How do I say this...」
3.なんだっけ = 「What was that...」
4.どこだっけ = 「Where was that...」
5.まあ = 「I guess」 例: まあたぶん彼氏とどっか行くわ = I guess I'll probably go somewhere with my boyfriend
6.(考えるので)ちょっと待ってね = 「Let me see....」「Give me a sec」

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